“カリオストロの城のミートボールスパゲッティ”!!
今回作ったジブリ飯は『ルパン三世 カリオストロの城』より”ミートボールスパゲティ”です。この作品はスタジオジブリ設立以前の宮崎駿監督作品ですので、厳密には「ジブリ飯」ではありませんが…。世間でも「ジブリ飯」の定番の一つとして扱われているので、ジブリ飯(仮)ということにしておきましょう。
ということは、宮崎作品の超絶”美味飯”の原点…ともいえるかもしれません。カリオストロの城への侵入相談をしながら、ルパンと次元が超大盛りのスパゲッティを取り合うシーン。この頃から変わらず胃袋を刺激する食事シーンが描かれていますね。実際にこんな取り合いしたら親に叱られそうな行儀の悪さですが、この行儀の悪い感じが不思議となおさら食欲をそそるのはなぜなのだろうか…。
この豪快にミートボールが入ったスパゲッティを自分も食べたいと思った人は星の数ほどいるでしょう。。
“カリオストロの城のミートボールスパゲッティ”はどんな料理??
今回は特にどんな料理なのかを考える必要もないですね。どこからどう見てもミートボールスパゲティ(Spagetti with meatball)ですので…。『カリオストロの城』の舞台はイタリアの”サン・レオ”とのことですが、実際はミートボールスパゲティはイタリア料理というよりはイタリア系の移民によってアメリカで発展したアメリカンイタリアンの代表的な料理です。
このミートボールスパゲッティはアメリカでは非常にポピュラーな食べ物で、ディズニー映画『わんわん物語』にも登場しています。料理としてはボロネーゼの派生のようなもので、トマトソースにひき肉の代わりにミートボールを合わせたものになります。特に『カリオストロの城』に登場するこのミートボールスパゲティは山盛りのスパゲティに大振りのミートボールがゴロゴロと入った魅惑の一品です。
ちなみにこのミートボールスパゲティの起源はスパゲティに絡みにくいボロネーゼソースの挽肉をミートボールに代えて食べやすく(?)したのだとか…。実際、イタリアでは基本的にボロネーゼにスパゲティは合わせず、フェトチーネなどの平らなパスタが使われます。ただ、なんでアメリカに移住したイタリア人は平らなパスタを使わなかったのだろうか、とか日本ではミートソースをスパゲティに普通に合わせるよなぁ、とかいまいち釈然としないところはありますねぇ。
まあ、とにかく”カリオストロの城のミートボールスパゲッティ”の再現レシピです!!
“カリオストロの城のミートボールスパゲッティ”の再現レシピ
カリオストロのミートボールスパゲッティ
Ingredients
ミートボール
- 250 g 合い挽き肉
- 1/2 個 玉葱
- 1~2 切 パン
- 1 小さじ タイム
- 適量 塩
- 適量 胡椒
- 適量 小麦粉
- 適量 オリーブオイル 揚げる用
トマトソース
- 400 ml 水煮トマト
- 2 大さじ オリーブオイル ミートボールの調理に使ったもの
- 2 欠片 ニンニク
- 適量 塩
- 適量 タイム
パスタ
- 300 g スパゲティ
- 適量 バジル
Instructions
下準備1:ミートボール作り
- 玉ねぎはみじん切りにして、甘みが出るまでじっくりと炒める。その後、火からおろして粗熱を取っておく。
- ボウルに合い挽き肉と塩ひとつまみ、タイム、胡椒を入れて粘り気が出るまで手早くしっかりと揉み込む。水につけてふやかしたパンを絞って細かくちぎる。ちぎったパンと冷ました玉ねぎを肉に加えてしっかりと揉み合わせる。
- 肉タネを手に取り、両手でキャッチボールするように交互に手のひらに叩きつけて一口大の大きさに空気を抜き丸める。
- フライパンに多めの油を注ぐ。火にかけて170度前後に温まれば、丸めた肉タネを小麦粉にくぐらせてから一つずつ油の中に置いていく。箸で転がしながら全面に焼き色がつけ、取り出して油を切っておく。
下準備2:トマトソース作り
- フライパンにミートボールを揚げるのに使った油を大さじ2程度敷き、ニンニクをじっくりと香り出ししながら炒める。
- 水煮トマトを注ぎ、中火でじっくりと煮詰めていく。煮詰めているうちに水分が足りなくなれば適宜水を足して、まろやかになるまで煮込んでいく。
- 肉団子とタイムを入れてソースと絡めるように全体を混ぜ合わせ、馴染むまでさらに10分ほど煮込む。塩で調味する。