『山と食欲と私』より”丸ごとトマトのジャンバラヤ”を作ってみよう!!
今回は『山よ食欲と私』第3巻収録の第24話「沈黙のジャンバラヤ」よりタイトルにもあるジャンバラヤを作ります。その名も”丸ごとトマトのジャンバラヤ”!!
このエピソードでは、主人公 鮎美は上司である鯉子 と2人で山を登ります。飲み物は鯉子が担当、そして鮎美は食べ物を担当することになるのですが、実はこの時が鯉子の山ガールデビュー、つまり二人での初登山ということになります。それでなのか、鮎美の山ご飯もいつもより豪華で手の込んだものになってい(るように思い)ます。
“丸ごとトマトのジャンバラヤ”とはどんな料理!!?
これまでの料理同様、丸ごとトマトのジャンバラヤの作り方については作中に詳しく説明されています。ジャンバラヤというのは鮎美が鯉子に紹介しているように、アメリカはルイジアナ州のケイジャン/クレオール料理の代表的な米料理になります。
ジャンバラヤはしっかりと作ると、結構手間も時間もかかる料理ですが、今回の”丸ごとトマトのジャンバラヤ”は、そんなジャンバラヤを山の上で作れるようにアレンジしたものになります。というのも、鮎美は事前に家で調理した具材をくり抜いたトマトの中に入れるという斬新にして、目にも楽しいアイデアを考え出すのでした。
山の上ではコッヘルを使い、炒めた米の上にこの丸ごとトマトを豪快に乗せた状態で炊き上げ、最後に皮目をパリパリに焼いたスパイシーチキンを乗せれば出来上がりです。では、実際に作っていきましょう。*今回我が家ではベランダを使って調理しています。
***ちなみに、本格的なジャンバラヤの作り方はこちら***
“丸ごとトマトのジャンバラヤ”の再現レシピ!!
丸ごとトマトのジャンバラヤ
Ingredients
下拵えの食材
- 1 個 トマト
- 1/4 個 ピーマン
- 1/4 個 パプリカ(赤、黄)
- 1 本 セロリ
- 1/2 個 玉ねぎ
- 1 枚 鶏もも肉
- 2 本 ソーセージ
- 1.2 合 米
- 1 個 固形ブイヨン
- 180 ml 水
- 適量 クレオールシーズニング(ケイジャンスパイス) 作り方は記事下のリンクよりどうぞ
Instructions
下準備 1 : 食材の下拵え
- 玉ねぎはみじん切りにする。
- ピーマンとパプリカもみじん切りにする。パプリカは赤、黄2種類使うと見栄えがします。
- セロリもみじん切りにしておく。
- 鶏もも肉は1/3は1cm角ほどの細切れにし、残りはスパイシーチキン用に大き目に切り分けておく。
- トマトは上部を切り取り、スプーンなどで中身をくり抜いておく。切り取った上部は蓋にするので、ある程度の厚さを見ておくと良い。*くり抜いた中身は使わないので食べてしまいましょう。
下準備 2 : 詰め物の準備
- フライパンに油を敷いて塩ひとつまみと共にみじん切りの玉ねぎ、セロリを炒める。
- 玉ねぎが透明になったら、小さく切った鶏もも肉を加えて表面に焼き色がつくまでしっかりと炒める。
- ピーマンとパプリカを加えてさっと炒める。炒め終えれば、火からおろして粗熱を取っておく。
- 炒めた具材を中身をくり抜いたトマトの中に詰める。
下準備 3 : 後のせの鶏肉の準備
- 大きく切った方の鶏もも肉に塩、クレオールシーズニング(ケイジャンスパイス)をまぶし、さっくりと揉み込む。
- フライパンに油を敷いて、鶏もも肉を皮目を下にしてカリカリになるまでじっくりと炒める。その後、裏返してしっかりと火を通す。これで下準備は完了、あとは外で調理します。
“丸ごとトマトのジャンバラヤ”を作った感想!!
とりあえず、何を置いても特筆せねばならないのは、見た目ですね。まるまるはいった大きなトマトの存在感がとても素晴らしい。目にも楽しく気分が高揚する出来栄えです。今回、僕は家のベランダで作りましたが、山の上で作ればその興奮も一入でしょう。
ちなみに、作中でも皿に盛り付けた描写が挿入されていますが、お皿に盛り直したらこんな感じになります。
やはり、トマトが存在感を放ちますねぇ。そもそもジャンバラヤ自身が見栄えする料理ですからね。
唯一この料理の難しかった点を書いておくと…。やはりコッヘルという小さな器具で調理するので、米と煮汁が対流しずらいのでしょうね。まずブイヨンを満遍なく溶かすことが難しい。そして、炊き上がりにもどうしてもムラができてしまいます。
前者に関しては、ブイヨンを固形のまま溶かすのでなく、先に水に溶かしてから加える。最低でも砕いてから加えるといいでしょうね。後者に関しては解決するのはなかなか難しいですが、それはそれで山ご飯の楽しみだと思えば、それもまた一興ですかね。