・ハクメイとミコチの”山菜と干し肉のリゾット”
身長9cmの小人の少女たちが生活するちょっと不思議で素敵な”足元”の世界を描く『ハクメイとミコチ』。
この作品の特徴といえば、美しい自然の描写とどこかノスタルジックで優しい雰囲気、そして何をおいても忘れてはいけないのが、読んでいるだけで食欲を誘う美味しそうな料理の数々であるのはいうまでもないことでしょう。
主人公の一人ミコチは街で噂になる程の料理上手。そんな彼女が作る多彩な料理の数々はどれも垂涎もの。そんな中から今回再現したのは、第4話「星空とポンカン」で家の改修中にミコチがハクメイとともに野宿した際に作った“山菜と干し肉のリゾット”です。
春先の山菜が採れる時期にしか作れない贅沢な料理ですね。普通のイタリアンのリゾットたちと比べるとかなりさっぱりした味わいのリゾットです。作中では、ハクメイが米を必死になって砕く姿が印象的でしたね。
それでは、『ハクメイとミコチ』より”山菜と干し肉のリゾット”の再現レシピです。
・山菜と干し肉のリゾットの再現レシピ
山菜と干し肉のリゾット
山菜をふんだんに使い、干し肉のお出汁で炊き上げた春らしくさっぱりした軽い口当たりのリゾット。最後に加える松の実も良い仕事をしています。出典『ハクメイとミコチ』
Ingredients
- 2 合 ジャスミン米
- 4-5 本 野蒜
- 4-5 本 こごみ
- 3 個 干し椎茸 水で戻す
- 好きなだけ 干し肉 水で戻す
- 400 ml ブイヨン
- 適量 オリーブオイル
- 15 g バター
- 適量 塩
- 適量 松の実
Instructions
- 野蒜(のびる)はさっと洗ってから根を落とし、茎は小口切りに、鱗茎部はみじん切りにする。
- こごみ はさっと洗った上で、ざく切りにする。ただし、あまり細かく切りすぎるとせっかくの食感が失われてしまうので注意。
- 干し椎茸は事前に水で戻しておき、みじん切りに。水戻しした際の戻し汁は米を炊く際に使うので取っておく。
- 鍋にオリーブオイルを敷いて火にかけ、先ほど切った野蒜を加えて少量の塩を振り、香りが出てくるまでざっと炒める。
- 水で戻した干し肉を適当な大きさにちぎって加える。こちらの戻し汁も干し椎茸の戻し汁同様に米を炊く際に使うので取っておく。
- さっとだけ研いでから(米は洗いすぎると粘りが出る)水切りをしたジャスミン米を加え、油が米の一粒一粒を満遍なくコーティングするようにさっくりと混ぜ炒める。
- バターと刻んだ干し椎茸を加え、バターを溶かしながら全体が満遍なく混ざるようにさらに炒める。
- 干し肉、干し椎茸、それぞれの戻し汁を薄めに作ったブイヨンと混ぜ合わせ、これを鍋にひたひたになる程度まで注ぐ。火加減を調整し、表面がふつふつと沸き立つ程度のまま米を炊いていく。米の硬さを見つつ、水気が足りなくなれば適宜ブイヨンを注ぎ足しながら炊き上げていく。米を潰れるので なるべくかき混ぜない方が良いが、鍋底に焦げ付かないようにたまには撹拌する。
- 9割方 米に火が通れば、最後の仕上げに粗く刻んだ松の実とざく切りにしたこごみを加える。好みの硬さに仕上がれば、塩少々で調味して完成。こごみと松の実は入れるタイミングが早すぎると、食感が悪くなるので必ず直前に入れること!!
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