漫画飯”じっくりタンドリーチキン”作ってみた!!『ホクサイと飯さえあれば』鈴木小波
“じっくりタンドリーチキン”!!
今回は『ホクサイと飯さえあれば』三十三食目より”じっくりタンドリーチキン”を作ってみました。
タンドリーチキンというのは、スパイスとヨーグルトで漬け込んだ鶏肉を焼き上げたインド料理。最近では、カレー人気に伴いインド料理の知名度も上がってきたので食べたことがある人も多いでしょう。うちの大学の近くにも学生御用達のインド料理専門店が2軒あり、それなりの賑わいを見せています。
本来、このタンドリーチキンは専用の釜”タンドール”を使って調理する料理です。だからこそタンドリーチキンという名前のです。ただ、まあ、タンドールなんて一般家庭に備え付けられていてたまるかっ!というわけで、わけで今回は魚焼きグリルを使って焼き上げます。
ちなみにタンドリーチキンというのは一般に骨つきの物に使う名称なので、今回の料理はどちらかというとチキンティッカというほうが妥当かもしれません。
『ホクサイと飯さえあれば』三十三食目の舞台はブンの自宅ではなく彼女のアシスタント先です。
真夏のエアコンの壊れたアシスタント部屋で…。しかも、Gの外からの侵入を警戒するあまり、窓も全て締め切った密室(いやまあ厳密にはどこかしら空気の通り道はあるでしょうがね)。
当然誰もが涼やかであっさりしたものが食べたいと思うこの状況で、ブンが作り始めたのが”カレーライス”と”タンドリーチキン”。さすがはブンちゃん。見事なまでの空気読めないっぷりです。
“じっくりとゆっくりは違う”
実は今回のお話では、ブンのアシスタント仲間である戸坂さんがデビューしたことが語られます…が、今回の主役はアシスタント歴3年の稲田真知さん。
アシスタントの中では一番の古株の彼ですが、担当さんからなかなかデビューの話が出ず、”じっくりやっていこう”と言われ続けるのに内心焦りと不安を抱いています。
そんな折に後輩である戸坂さんが自分よりも先にデビューしてしまったわけですから、心中穏やかでいられません。とはいえ、稲田さんは落ち着いた性格の人なので感情的になったりということはありません。ただ自分の現状に対する不満が溢れ出てしまうわけですね。
その話を聞いた”空気が読めない”山田ブンはタンドリーチキンの作り方に似ているとぶっ込むわけです。カレー粉とヨーグルトを混ぜて漬け込むタンドリーチキン。
“ゆっくりとしばらく漬け込むでござるな”とのホクサイの言葉に、ブンは“違うよ ホクサイ ゆっくりじゃないよ じっくりだよ”…と。この言葉が、稲田さんの救いとなったのかはわかりませんが…。
“ゆっくりと じっくりは 違う”
そうして話は良い流れでおちつきかけたのですが、タンドリーチキンはね。一晩つけなくてはならないのですよ。…ということは!!?
ちなみに、稲田さんと戸坂さんの二人はこの後…。気になる方は、単行本第8巻を読んでみてくださいな。
*タンドリーチキンが出てくるのは単行本6巻です。
“じっくりタンドリーチキン”の再現レシピ!!
じっくりタンドリーチキン
Ingredients
- 500 g 鶏もも肉
- 200 g ヨーグルト
- 2 大さじ カレー粉
- 1 片 にんにく
- 1 片 生姜
- 適量 塩
Instructions
下準備
- まずは鶏もも肉から調理していきましょう。もも肉は一口サイズに切り分けていきます。皮は取らなくて良いと思いますが、お好みで。*作中レシピでは塩を使っていなかったと思いますが、個人的にはこの段階で鶏肉に軽く塩を振って馴染ませておくほうが良いかと思います(あくまで私見)。
- タッパーなどを用意して、分量のヨーグルトとカレー粉、そしてにんにくと生姜をおろしたものを加えます。うちのカレー粉は独自配合のもので内訳は詳しくは書きませんが、市販のカレー粉で十分使えます。辛味が欲しければ唐辛子を加えても良いでしょう。*よくお店で提供されるタンドリーチキンの鮮やかな赤色は、パプリカパウダーや食紅などで染色したものです。鮮やかに仕上げたければ、それらを加えてください。
- ヨーグルトやカレー粉が均一になるように混ぜながら、しっかり鶏肉を揉み込みます。十分に揉みんだら、冷蔵庫に入れて一晩寝かせてあげましょう。寝かせているうちにお肉に味がしみ、かつ柔らかくなっていきます。
“じっくりタンドリーチキン”を作った感想
さて、今回は『ホクサイと飯さえあれば』三十三話より”じっくりタンドルーリーチキン”を再現してみました。完成写真がこちら!!
チキンだけでは寂しいのでレタスを添えてみました。うん、なかなか良い仕上がりではないかね。
お味の方もなかなかのもの。スパイシーでとても美味しいです。レタスと一緒にバゲットに挟んで食べたりしても美味です。