“喫茶山茶花のガパオライス”作ってみた!!『ホクサイと飯さえあれば』鈴木小波
ブンのバイトと高木家の超美人双子姉妹!
『ホクサイと飯さえあれば』第2巻九食目より、”喫茶山茶花のガパオライス”を作ってみました。
今回のお話では、ブンこと主人公山田文子がアルバイトを始めます。ブンが選んだバイト先は「椿写真館」…のはずが、なんとバイトの募集をしていたのは写真館のお隣の「喫茶山茶花」。そんなわけで意図していたのとは全く違う形でお仕事、”喫茶店の接客”職を得ることになってしまったブン。
初めのうちは”いらっしゃいませ”すらまともに言えない始末でしたが、ランチメニュー用のジャスミンライスの匂いを嗅ぎ、”ガパオライス”という単語を聞いた途端にいつものブンに…。ただガパオライスの作り方を頭に思い浮かべながら接客をして、コーヒーを客のテーブルに置く際に”いただきます”と言ってしまい…。と、この続きは『ホクサイと飯さえあれば』第2巻をご参照ください。
さて、今回のお話では重要な人物が2名(実は3名)新たに登場します。
それがこちらの二人。「椿写真館」主人の高木椿と「喫茶山茶花」ミストレスの高木山茶花です。
実はこの二人は自他共に(?)認める美人双子姉妹。
もともと二人の両親はお隣さん同士の幼馴染だったそうで、双子の娘が両親の家をそれぞれ継いだのだそうです。父方の写真館を継いだのが椿、母方の喫茶店を継いだのが山茶花で、今ではそれぞれの名前を店名に関した「椿写真館」と「喫茶山茶花」を経営しています。
そんな関係性のためか、なぜか「喫茶山茶花」のバイト募集チラシが「椿写真館」の壁に貼ってあり、ブンが勘違いして応募したというわけです。ちなみに、山茶花さんはバイトとして”14歳の美少年”を熱望していたのだそうで、普段見せる素敵さとの隔たりからブンには”ギャップビューティー”と形容されています。椿さんの方も負けず劣らず個性的なようで、なかなか面白そうな双子です。
人見知りのブンはそもそも写真館なら人と会話しなくて済むと考えていたわけですが、思惑が外れてしまいましたね。接客の経験がなく戸惑うブンへ山茶花さんからの一言。” お金をもらったら社会人 教えてもらうのは学生まで 自分で考えて “。これはなかなかの金言ですよね。
そして、ここでバイトをしたことが、ブンの今後に大きな影響をあたえることになりますが、それについてはコミックを読んでください。
喫茶山茶花のガパオライス!!
さて、では人見知りでガチガチだったブンを救った喫茶山茶花の”ガパオライス”について見ていきましょう。実は”喫茶山茶花のガパオライス”は、いわゆる日本版のガパオライスで本格的なタイのものとは少々異なります。
と言うのも、日本ではよくあることなのですが、ガパオライスと言いながら”ガパオ”が入っていないものが意外と多いのですよね。まあ、手に入りにくい食材なので仕方ないのですがね。喫茶山茶花の”ガパオライス”も残念ながら”ガパオ”なしの”ガパオライス”です。いや、もちろんそれでも十分美味しいのでご安心ください。
一応説明しておくと、実は”ガパオ”というのはタイ語で”ホーリーバジル(タイバジル)”を意味しており、本来はこのホーリーバジルは必須の食材になります。加えて、このレシピも具材に茄子やピーマンといった野菜が入っていますが、現地ではあまり野菜入れません。それから、タイの唐辛子は日本のものの数倍辛いものが栽培されています。タイでよく使われている唐辛子にはプリッキーナという品種があります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
さて、『ホクサイと飯さえあれば』は基本的には、登場する料理のレシピがしっかりと記載されていますので、今回も基本的にその通りに進めます。それにしても、ガパオライスの作り方を頭の中でシミュレーションしているブンがかわいらしいね。
では、調理に入っていきましょう!
“喫茶山茶花のガパオライス”の材料
喫茶山茶花のガパオライス
Ingredients
- 1 欠片 ニンニク
- 少々 唐辛子
- 1 本 茄子
- 1 本 ピーマン
- 50 g ひき肉 豚か鶏
- 1 小さじ 鶏ガラスープの素
- 2 小さじ ナンプラー
- 2 小さじ オイスターソース
- 少々 パクチー
- 1 個 卵
- 茶碗一杯分 ジャスミンライス
- 少々 オリーブオイル
Instructions
- まずはみじん切りにしたニンニクと輪切りにした唐辛子をオリーブオイルで炒めていきます。唐辛子は種を取ったほうが辛味は少なくなりますので、辛さが苦手な場合は種を除きましょう。
- にんにくと唐辛子の香り出しができたらひき肉を加えて色づくまでしっかり炒めます。その後、食べやすい大きさに切った茄子とピーマンを加えてさらに炒めます。全体に火が通れば、オイスターソース、ナンプラー、鶏がらスープの素で味付けしましょう。
- 目玉焼きを焼きます。焼き加減はこのみで程度で良いかと思いますが、個人的には少し固めの半熟くらいの焼き加減がちょうど良いです。
- あらかじめ炊いておいたジャスミンライスをお皿によそいます。ご飯の中央部分を少し凹ましておくと具材を盛りつけやすくなります。
- ジャスミンライスの上にに先ほど炒めた具材をのせます。
- 最後に目玉焼きとパクチーをトッピングすれば出来上がりです!!
“喫茶山茶花のガパオライス”を作った感想
今回は『ホクサイと飯さえあれば』より”喫茶山茶花のガパオライス” をつくってみました。完成写真はこちら。
本場のものとは少し風味が違いますが、これはこれで美味しいですね。中華用の鶏ガラスープを使って、かつ豚ひき肉とナス、ピーマンを合わせたので、なんとなく中華なニュアンスも入っていました。
個人的には、唐辛子は大量(あるいは辛いものを使う)に入れるのがお勧め。やはりタイ料理にはある程度以上の辛さが欲しいもの。辛さもタイ料理の美味しさの一要因ですからね。
ちなみに個人的にはガパオライスはタイに出張する際のランチの弁当に決まって食べるので、個人的に思い入れの強い料理だったりします。