漫画再現飯”寒い朝にぴったりアップルシュトルーデル~ヴァニラソースがけ~”作ってみた!!『幼女戦記食堂』京一/カルロ・ゼン
マンガ飯『幼女戦記食堂』アップルシュトルーデル!!
さて、今回はマンガ飯は『幼女戦記食堂』Kapitel:04より”寒い朝にぴったりのアップルシュトルーデル~ヴァニラソースがけ~”を再現しました。
シュトルーデルというのはドイツやオーストリアなどで食べられる、薄く伸ばした卵液と小麦粉の生地で果物などを巻き込んで焼いたお菓子です。イメージしやすくするとクレープに似た感じのお菓子といえば伝わりやすいでしょうか…。似た名前の有名なドイツ焼き菓子に、クリスマスに食べられるシュトーレンがありますが、それとは全く別物です。
ちなみにアップルシュトルーデルと記載されていますが、厳密にはドイツ語ではアプフェル(Äpfel)シュトルーデルですね。ドイツ料理は比較的日本に馴染みのない料理ですが、このシュトルーデルはその中でも特に知名度の低い部類の料理かもしれません。
*ドイツにはソーセージとじゃがいも以外にも多種多様の料理があります。本格的なドイツ料理のレシピをブログに書いていますので興味がある方は、こちらもあわせてどうぞ。
セレブリャコーフ少尉の休日クッキング!
さて、今回は久々の休暇を過ごすヴィクトリーヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ少尉の1日が描かれます。
ヴィクトリーヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ少尉は主人公ターニャ・デグレチャフ少佐殿の副官でターニャを除けば隊唯一の女性士官です。隊の紅一点にして、可憐さの際立つセレブリャコーフ少尉なのですが、この人はこの人で…ねえ。
雪の降る寒い朝、目覚めたセレブリャコーフ少尉は寝起きのコーヒーを喫しつつ1日の過ごし方を考えます。本棚に昔ルームメイトのエーリャ(現中尉だったかな?)に教わったレシピを発見して、彼女の本日の過ごし方は”おかし作り”に決定。セレブリャコーフ少尉はシュトルーデルを作り始めます。
ただ、本編でも御存知の通り、セレブリャコーフ少尉の女子力はさほど高いわけではありません。特に、彼女の貧乏舌(味音痴?)具合は折り紙つき。果たして彼女に料理なんてできるのだろうか、という不安もありましたが、エーリャと一緒に暮している間にそれなりには鍛えられていたようです。いや、時系列的にはえーリャトク足していたのは戦場に出る前だから…。あっ。
ちなみにエーリャは”早起き体質のわがままボディ”なのだそうで(笑)、幼年学校時代(13~15歳くらい?)のぼやっとしていてちょっと頼りないセレブリャコーフ少尉とは対照的に、早熟でしっかり者な感じで描かれていますね。思い出の中のセレブリャコーフ少尉とエーリャは女子トークに花を咲かせていますが、内容が気になる方は単行本で…。
それでは、そろそろ本題に戻って再現料理を始めましょう!!
“寒い朝にぴったりのアップルシュトルーデル~ヴァニラソースがけ~”を作ってみよう!!
『幼女戦記食堂』第1巻の巻末には、日本におけるドイツ料理の第一人者として知られる野田浩資氏の監修でシュトルーデルのしっかりしたレシピが載っています。
今回は、アーモンドとレーズンがなかったので、代わりにピーナツと干しイチジクを使いました。実際に使った材料は以下のとおり。基本的には作中のレシピ通りです。生地は多めに仕込んで、使わなかった分は冷凍庫で保存してます。以下の分量は生地のみ3~4本分、その他は1本分になります。
アップルシュトルーデル ~ヴァニラソースがけ~
Ingredients
生地(3~4本分)
- 175 g 薄力小麦粉
- 175 g 強力粉麦粉
- 1 個 全卵
- 150 cc 水
- 5 g 塩
- 10 cc サラダ油
具材(1本分)
- 1/2 個 りんご
- 25 g 粉糖
- 適量 シナモンパウダー
- 15 g ピーナッツ
- 2 個 干し無花果
- 適量 レモン汁
- 適量 溶かしバター
- 適量 水で薄めた卵黄
ヴァニラソース
- 2 個分 卵黄
- 50 g 砂糖
- 125 ml 牛乳
- 適量 ヴァニラエッセンス
Instructions
手順 1 : 生地作り
- 薄力粉175gと強力粉175gをふるいにかける。
- 塩、全卵1個、水150ccを加えて混ぜる。
- 手で捏ねて生地をまとめる。
- 生地がまとまったら油を加えて、さらに捏ねる。
- 生地の表面が滑らかになったら、丸めて冷蔵庫で寝かせる(1時間~)。
手順 2 : 具材を包む
- 寝かせた生地を綿棒でなるべく薄く伸ばす。ここがポイント!!
- 生地の端を避けて、刻んだりんご、ナッツ、ドライフルーツを乗せて粉砂糖をまぶします
- 中身がはみ出さないように、巻きます
“寒い朝にぴったりのアップルシュトルーデル~ヴァニラソースがけ~”を作った感想
さて、今回再現したマンガ飯は『幼女戦記食堂』より”寒い朝にぴったりのアップルシュトルーデル~ヴァニラソースがけ~”でした。出来上がりはこちら!!
ヴァニラソースを敷いた上に、適当な大きさに切り分けたアップルシュトルーデルを盛り付けます。作中同様に、暖かいショコラ(ホット・チョコレート)とともにいただきました。
さて、問題のお味の方ですが、非常に良いですね。とても美味しいです。
まず生地がなんとも言えず良い感じなのです。作中でもエーリャが”シュトルーデルはここがキモよ 生地をどれだけ薄く作れるかで決まるわ”と言っていますが、まさにその通りでした。
生地自体はしっかりしているので、ナイフがスッと入り、かつしっかりと切れる感じ(破れる感じでもなく)で、絶妙でした。おそらく、生地が分厚くなってしまうとモタっと(?)した食感になってしまうのでしょう。頑張って薄くのばしましょう。
残念ながら使った林檎の種類のせいかシャクシャクっという感じは強くは感じませんでしたが、ドライフルーツやナッツの食感がアクセントになって非常によろしかったですね。濃厚なヴァニラソースとの相性もなかなかです。
生地はまだまだ残っているので、そのうちまた作ろう。今度は中に何を入れてみようかね。
ちなみに、毎度毎度なんやかんやで思惑が外れる少佐殿ですが…。今回はおいしいお菓子にありつけるのでしょうか。セレブリャコーフ少尉は第1話で少佐殿が甘党であることを知っていますので、うまくできたということで、翌日少佐殿にもシュトルーデルをおすそ分けしようと考えているようですが…。
果たしてうまくいったのか、どうなのか。巻末には “私の分は…… ……いや、なんでもない” と引きつった顔の少佐殿が描かれていましたが…
では、今回はここまで。
『幼女戦記』のグルメ!!