朝から芋。夜も芋。ライン前線の食事は芋ばかり。。
さて、今回再現したマンガ飯は『幼女戦記』より前線での食事”ライン戦線の芋~ローズマリー風味~”をつくってみました。”ライン戦線の芋~ローズマリー風味~”の登場するエピソードKapitel:31「ラインの悪魔Ⅱ」&Kapital:32「ラインの悪魔Ⅲ」の収録巻は第12巻です。
『幼女戦記』第12巻では、海軍との合同訓練を経てターニャ・フォン・デグレチャフ少佐殿率いる帝国軍第二◯三遊撃航空魔導大隊がライン戦線へと転属します。低血圧な少佐殿のために、副官のセレブリャコーフ少尉は朝起こしにやってきます。さらに食堂が混むことを考えて、朝食までも部屋に運んでくる至れり尽くせりっぷり。なんて出来る副官か。
朝一の髪ときなどの身支度を手伝ったもらうなど少佐殿もすっかり心を開いていて信頼しているようですし、まさかあのセレブリャコーフ少尉がここまで成長するとは驚きですね。そんな優秀な副官さんが携えてきた朝ごはんはというと…芋!!
さすが”かのジャガイモ大国”がモデルになっているだけありますね。
描写からするとシンプル(すぎる?)なじゃがいもの料理なのですが、揚げたものなのか、茹でたものなのか。果たしてどちらなのか。いわゆるフライドポテトのようにも思えますが、前線で油料理というのは少し違和感あるのですがどうなのでしょう??その辺の事情には疎いので、素人考えでは茹でじゃがいもの方がしっくりきます。
とはいうものの、じゃがいもに散らされている&皿の奥に添えられているのはローズマリーでしょうし、芋の下には紙が敷かれているような描写からも…揚げ物の線も捨てがたい。とりあえず、今回は個人的に揚げたものの方が食べたかったので、ローズマリー・フライドポテトを作ることにしました。
**日本では知名度が高いとは言い難い”かのジャガイモ大国”の料理の本格レシピはこちらの記事で紹介しています。よろしければご参照ください。
ちょっとエピソード紹介〜ライン戦線の食事事情は劣悪〜
ライン戦線の食糧事情は転属前にターニャたちが享受していた陸軍よりもはるかに良質だった海軍の食生活とは比べるべくもないほどに劣悪なようです。
朝から芋ばかりであることに食傷気味の少佐殿ですが、肝心のその芋さえ悪くなり始めているようです。とはいうものの、そのことに気づいたのは少佐殿だけのようです。セレブリャコーフ少尉の貧乏舌はもともと大したものでしたが、それを差し引いても少佐殿が感心するほど逞しくなっています。
補充兵グランツ少尉の食事から朝だけでなく夕食までも芋であることが明かされます(Kapitel:32「ラインの悪魔Ⅲ」)。芋以外ではたまに新鮮な肉類が出るほか、あとは全て缶詰だけなのだそうです。
そうこうしているうちに、ついには帝国軍第二◯三遊撃航空魔導大隊に悲劇(Kaptel:33「ラインの悪魔Ⅳ」)が…。なんと大隊屈指の猛者タイヤネン准尉が食中毒に当たって戦線を離脱してしまうのでした。諸々の事情を受けて、自責の念に駆られた少佐殿からはついつい弱音が…。
などという考えが脳裏によぎってしまい、自身で九五式による精神汚染を疑う事態に。久しぶりに存在Xへの恨みを思い出した少佐殿でした(笑)
“ライン戦線の芋~ローズマリー風味~”を作ろう!!
『幼女戦記』の料理を再現する時にいつも悩むのは、その質の悪さも再現すべきか否かですが…、今回もちゃんと美味しく作ることを心がけました。まあ、無理にまずく作ることはないですしね。
では、作り方を紹介しましょう!!
ライン戦線の芋 ~ローズマリー風味~
Ingredients
- 2~3 個 じゃがいも(中)
- 1~2 本 ローズマリー
- 適量 岩塩
- 適量 オリーブ油
“ライン戦線の芋~ローズマリー風味~”を作った感想
と、いうことで『幼女戦記』より”ライン戦線の芋~ローズマリー風味~”を作ってみました。ローズマリーと一緒にカラりと揚げた芋は悪魔的な美味さです。是非一度試してもらいたい。
…が、どんなに美味しくても、こういうものはたまに食べるから良いのであって、3食毎日芋では精神的にも参ってしまいそうですね。第二○三遊撃魔導大隊の面々は本当にお気の毒さまです。
ちなみに、前線にハーブだなんて小洒落たものがあるのか、と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実はローズマリーは雑草のごとき繁殖力だそうです。僕自身、今回使った(というか普段使っている)ローズマリーは師匠のご自宅に自生(結果的に)しているものをいただいたものなのですけれど…。
植え始めこそ世話をされていたのだそうですが、なんと今では何一つ手を加えずとも勝手に育ち気づけばローズマリーが庭の一角を支配してしまっているのだそうですよ。
『幼女戦記』のグルメ!!