“桃のシロップ漬けバニラアイスのせ”『舞妓さんちのまかないさん』より
今回は『舞妓さんちのまかないさん』第219話「ちょっと変わった屋形」より桃のシロップ漬けバニラアイスのせを再現します。
第219話では珍しく「市」のお昼ご飯にお客さんが訪れます。お客さんというのは近所の屋形の舞妓さんで、その屋形のまかないさんが急に来れなくなってしまったのだそう。お客さんが2人急なメニュー変更となって珍しく高まるキヨちゃんでした。
そんなキヨちゃんの作ったお昼ご飯のメニューはまた別の機会に再現してみるとして、今回は食後の甘味をねだりにお客の舞妓さん達を連れて台所を訪れたつる駒にキヨちゃんが出してあげたデザートを作ります。
お客の舞妓さん達も始めのうちは自分たちの屋形との違いに戸惑っていましたが、食後に台所でたむろすることに実家のようだと感じたり、帰り道では自分たちの屋形のまかないさんとも話をしてみようかと話していたり…と、色々と良い影響を受けた様子。キヨちゃんの料理と人柄ですねぇ。
“桃のシロップ漬けバニラアイスのせ”はどんなデザート?
つる駒たちにキヨちゃんが出してあげた”桃のシロップ漬け バニラアイスのせ”は、今年もおすそ分け合戦に負けたおかあさんの大量の桃を自家製のシロップ漬けにしたものに、バニラアイスを乗せたデザートです。一見、簡単な手抜きデザートのようにも思えますが、手作りのシロップ漬けというのが良いですよね。
ちなみに、作中ではバニラアイスがちょっとしかないので、つる駒たち台所にいる人だけの秘密…ということにするはずだったのですが、次から次へと姉さん舞妓さん達もデザートを求めて台所へと顔を出してしまいます。食後の甘いものを欲しがるのは年頃の女の子らしさでしょうかね。
結局、後から来た人たちにはアイスではなくヨーグルトをトッピングしたそうですが、ヨーグルトはヨーグルトで美味しそうですね。それにしても、食後にみんなが台所に集まるなら、はじめからデザートをつけていても…いや、でも台所に集まること自体がコミュニケーションとしても大切なことなのかもしれませんね。
では、桃のシロップ漬け バニラアイスのせ を再現していきましょう。*僕の生活圏では白桃が手に入らないので黄桃で代用しています。
“桃のシロップ漬けアイス乗っけ”の再現レシピ!!
桃のシロップ漬けバニラアイスのせ
Equipment
- 1 保存瓶
Ingredients
- 5 個 黄桃 *作中では白桃
- 200 g 砂糖
- 500 ml 水
- 1 大さじ レモン汁
- 2 大さじ ラム酒
- 適量 高アルコール飲料 消毒用
Instructions
- 黄桃を半分に切り、種を取り除く。果物ナイフで 黄桃の真ん中に切れ目を一周分入れ、半身ずつをそれぞれ逆方向に回転させると簡単に種が取れる。種が残った側も、ヘタの部分から抉るように指を入れ剥がす様にすれば身を崩さずにタネを取ることができる。
- 鍋に水と砂糖入れて火にかける。砂糖はしっかりと溶かし切る。
- レモン汁を加え、さらに黄桃を皮付きのまま投入する。*皮ごと煮ることで煮汁に赤みが出て、さらにレモン汁と反応して鮮やかなピンク色の仕上がりになります。
- そのまま10分ほど煮る。煮込みすぎると身が崩れてしまうので注意。
- 一度ザルにあけシロップと果実を分ける。シロップが鮮やかなピンク色に染まっているのがわかるはず。
- シロップはアルコール消毒した保存用の瓶に入れ、そのまま冷まして粗熱を取っておく。
- 果実はさっと水にさらしながら皮を剥く。茹でたことで皮は手で簡単に剥ける様になっている。その後、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取り、ホワイトリカーなどの高アルコール飲料をまぶしておく。この際、水気が残っていると保存が効かない。
- 黄桃にラム酒をふりかけてしっかりと吸わせる。
- 果実をシロップの中に入れる。そのまま最低一晩置き、十分にシロップに漬け込む。
- お皿に黄桃のシロップ漬けを腹側を上にして盛り付ける。
- バニラアイスを乗せれば出来上がり。おこのみでミントなどを添えても良いでしょう。
“桃のシロップ漬けアイス乗っけ”を作った感想
さて、出来上がりがこちら。作中では桃一つでしたが、うまく見栄えしなかったのでふたつ使ってみました。すももを使っていて少々サイズ感が違ったからかな。
アイスクリームを乗せるだけでなんだか贅沢な気持ちになりますね。それにしても、甘いものと果物を一緒に食べると果物の甘さを感じなくなるかな、とも思いましたがそんなことは全然ありませんね。桃とバニラアイスの相性はなかなか良いですね。
ヨーグルトがけも美味しそうなので、ぜひ試してみたいものですね。