“娼婦風スパゲティ” 作ってみた!!『ジョジョの奇妙な冒険』 荒木飛呂彦
トニオの『パール・ジャム』の”娼婦風スパゲティ”!!
『ジョジョの奇妙な冒険』33巻「イタリア料理を食べに行こう」 にて、“スタンド使い”イタリア人シェフ”トニオ・トラサルディー”が虹村億泰に提供した料理の一つです。登場当初から不穏な雰囲気を漂わせていたトニオですが…敵なのか味方なのか。その辺りはコミックで確認してください。
さて、娼婦風スパゲティは赤唐辛子の入った辛いスパゲティです。辛いものがからっきしの億泰(カレーはバーモンドの甘口しか無理)ははじめのうち口に入れることすらできずにいましたが、一口食べると…。
ところで、娼婦風スパゲッティを食した億泰の歯が全て健康な歯に生え変わっていましたが、当然そんなことは起こりません。あれはトニオのスタンド『パール・ジャム』の能力です(笑)
正直なところ、『パール・ジャム』の効果(白目がしぼんだり、皿いっぱいの垢が出るなど…)や億泰の食べ方などから、あまり食欲がそそられる描写ではなかったのですが…(笑)
はたしてトニオのお店は衛生面大丈夫なのだろうか?病的なまでにキッチンの清潔さは気にしていましたが、実際客の老廃物がエグいことになるのでは…。ともあれ、もともと娼婦風パスタことプッタネスカは好物の一つでしたので、改めて作ってみることにした次第です。
“娼婦風パスタ”名前の由来
イタリアでは「Spaghetti alla Puttanesca」と呼ばれるこのパスタ。邦訳は『娼婦風スパゲッティ』です。なかなか独特な名称で呼ばれるパスタですが、その由来は諸説あります。
・” 昼食時にも忙しかった娼婦が、海のものも畑のものもごった混ぜにしてパスタと和えて食べた”説
・” 娼婦が客をもてなすためのパスタ”説
・” 激務の娼婦が体力を回復するために食べたパスタ”説
・”刺激的な味わいが娼婦を思わせるパスタ”説
・”娼婦同様たまに味わえば美味だが、毎日のように食べれば飽きるパスタ”説 などなど。
(Wikipediaより)
最後の説なんて最悪ですが(笑)、個人的には”刺激的な味わいが娼婦を思わせるパスタ”説が好きです。なかなか色気のある料理です。
作中では”あまりにもいそがしい娼婦がてきとーに作ったら、うまかったというのがこの名の起源(らしい)”と書かれていますね。ちなみに、”にんにくを使ったパスタにはチーズを普通かけないがこのパスタは例外でかけて食べる”との注意書きもなされていますが、加えて”魚介を使ったパスタにチーズはかけない”、かつ特にプッタネスカに関してはチーズではなく”炒めたパン粉をかける”という暗黙のルールがあります。
とはいえ、今回は再現料理ですので、邪道ではありますがチーズをかけて作っていきましょう。では、”刺激的な”娼婦風パスタ。実際に作っていきましょう。
“トニオの娼婦風スパゲティ”を作ってみよう!!
トニオの娼婦風スパゲッティ
Ingredients
- 200 g スパゲティ
- 10 個 ブラックオリーブ
- 適量 オリーブオイル
- 2 片 アンチョビ
- 2 片 にんにく
- 2 本 唐辛子
- 10~15 個 プチトマト
- このみで パルメザンチーズ
Instructions
本調理
- フライパンにオリーブオイルを少し多めに注ぎ、みじん切りにしたにんにくと鷹の爪を入れ、弱火でじっくり油に香りを移す。並行して鍋に水と塩を入れて火にかけておく。
- フライパンにアンチョビを入れ、身を崩すようにして炒めていく。
- 湯むきをしたプチトマトを加え、おたまで潰すようにして中火で炒める。トマトから出てくる水分でじっくりと崩れるまで煮ていく。*水気が飛んで焦げない等に火加減には注意する。
- トマトを煮崩している間に沸かしたお湯でスパゲティを茹でておく。
- トマトが煮崩れてきたら、パスタの茹で汁をおたま一杯と輪切りにしたブラックオリーブを加えて、さっくりと撹拌する。ソースを乳化させて仕上げる。
- 茹で上がったスパゲティを加え、しっかりとソースを絡める。
- 皿に盛り付け、パセリとパルメザンチーズをまぶせば出来上がり。
“娼婦風スパゲティ”を作った感想!!
やはりプッタネスカは美味しい!!『娼婦風』という名称も相まって、何やら色気(?)もある一品でした。出来上がりはこちら。
ちなみに、トマトは生のトマトでなくても、缶のホールトマトでもできます。今回は生のトマトを使ったので、トマトソース・バリエーションのパスタにしてはやや色が薄めになってますね。
それから この”トニオの娼婦風パスタ”の特徴であるパルメザンチーズをかけるという点。チーズとトマトの鉄板の組み合わせなので、もちろん悪くはないのですが、やはり”これじゃない感”は否めない。…というより、やはりパルメザンとニンニクの相性がよくない。個人的にはオイルで炒めたパン粉のほうが良いですね。
さて、この娼婦風パスタは、名前の由来からもわかるように、かなりシンプルかつお手軽で、すぐに作れるパスタです。億泰の”豆まき”の例えは正直あまりピンとは来ませんでしたが(笑)、間違いなく”クセ”になる味です。是非、お試しあれ!!